孤高の花 千日紅

ちょっと不思議な魅力をもつセンニチコウに会いました。

南米が故郷のこの花は、どういう分けかユーラシア大陸の道端に、ただ一輪、凛と咲いていました。

孤高の千日紅

想像してみてください。

周りには群れを成す千日紅たちが、みんな仲良く支えあっている中で、コンクリートとアスファルトの隙間からひょこりと顔を出している一本の 孤高の花　千日紅。

その姿は、まるで都会の孤独なヒーロのようです。

小さな白い花は、真っ赤な苞にしっかり包まれていて、どんな逆境にも負けることなく上へと向かってゆく姿は、なんとも力強い。

周りの花々が集まって、儀礼や食用、薬用に用いられる中で、この一本は何を思っているのでしょうか。彼女にとって特別な目的があるのか、それともただ自分らしく生きるためにそこにいるのか。

千日紅の皆さん

この千日紅の孤高な姿は、私たちにも何かを教えてくれています。

集団の中での役割や義務に縛られることなく、自分自身の道を歩む事の大切さや、時には一人で立ち上がる勇気が必要な事もある。

何かに利用されるためだけに咲いているわけではなく、ただ彼女は花として生きることを望んでいる。

この花に触発されながら、私たちも日常の中で自分を見つめ直し、自分自身を表現する方法を考えてみよう。都会の喧騒の中でも、自分の居場所を見つけることができるかもしれない。

気高く伸びる千日紅

何処か、街の道端で千日紅を見かけたら、その一輪の花から勇気を受け取ることができるかもしれない。